「+1%」の魔法
とりあえず個別株を買おうと決めたものの、どんな株を選んでいいのかわからない。
結局「みんなが名前を知ってる会社の株を買っときゃ間違いないだろう」的な発想で買ったのが、〈9201〉日本航空と〈2502〉アサヒグループホールディングスでした。
さて、そんな私を一歩成長させてくれたのが、YouTubeの『株の買い時を考えるチャンネル』や『株の買い時を考えるブログ』が人気の個人投資家、「株の買い時」さんの著書、『手堅く稼ぐ!成長株集中投資術』(KADOKAWA)です。
私のような初心者の勝率が1%でも上がるようにと、誰でも真似できる再現性のある投資法を教えてくださっています。なんてお優しい!
えっ、1%っぽち? と思うかもしれませんが、1%の力ってスゴイですよ。
たとえば私が100万円の資金を元手に毎日1%株で勝ったとすれば、1か月20日間取り引きしたとして月20万円。元手が200万円なら×2、300万円なら×3……と、すごい稼ぎになるわけです。
しかも、簡単に1%といいますが、その1%の利益を上げるってなかなかできないことです。
私など日本航空株とアサヒ株で約80万円近く投資しているのに、含み損が増すばかりで、短期的に見れば1%の稼ぎどころかマイナス。
よく「銀行に預けるくらいなら株で運用しろ」といいますが、私の場合、「銀行に預けておいたほうがまし!」ってな具合のダメっぷりですから。
話を戻しますと、そんなふうにただ「株ってもんを買ってみた」だけの私に勝つためのノウハウを教えてくれたのがこの本です。
これまでも「入門」「初めての〜」「○○でも分かる」的な本は何冊か買ったり図書館で借りたりして勉強しましたが、いずれも「チャートとは何か?」「板とは何か?」のような基本的な知識が少し頭に入っただけでした。
英語の勉強なら、必死になって単語を覚えたという感じ。そのたとえでいえば、この本は、私に文法を教えてくれる本でした。
一つ文型を覚えれば、そこに単語を当てはめて、やっと何かものが言えるんです。
私にとってサリバン先生(by『奇跡の人』)ですよ!
「いい会社」が儲かる会社
で、私がこの本から学んだ最大のこと、それは
「株価は業績に連動する」でした。
そんなの当たり前と思いますよね。でも、頭では分かっていても、それをちゃんと投資行動に生かせないのが、私のような初心者なんです。
著者が指摘するように、
「みんなが知ってる会社だから」
「なんとなく上がりそう」
「TwitterやYouTubeで、人気の○○さんが『買い』って言ってたから」
「テレビで話題になってたし」
そんな理由で、何も考えずに飛びついちゃう。
そうやって個人投資家が集まる銘柄を、稲にイナゴが群がる様子に似ていることから「イナゴ銘柄」というんだそうです。株価はものすごい勢いで一気に上昇。チャートは突然グーンと伸びます。
テレビの情報番組なんかで「○○を食べれば痩せる!」と放送されると、途端にバカ売れして、近所のスーパーの棚が空っぽになるようなものですね。
けれど、瞬間的に高くなった株価は、たいていすぐに急落します。その時の株価のチャートはタワーのような形になるので、「イナゴタワー」と呼ばれるらしいです。
で、そこで運良く利益が得られればいいけれど、初心者の多くはタワーに登るタイミングも遅ければ、モタモタして降りるタイミングもハズすもの。結局大損してしまうことも多いんじゃないでしょうか。
そこで、著者はこう言います。「運」だけじゃ永遠に勝てないよ、と。
そう、株価は一時の話題やムードで上がるんじゃない。業績がいいから上がるんだ。つまり、いい会社が儲かる会社なんですよ!(この本の受け売りですよ)
勝つための武器は「知識」と「情報」
ここからは、私がこの本『手堅く稼ぐ!成長株集中投資術』(KADOKAWA)を読んで思わずノートにメモした「株の買い方・売り方の」ポイントです。
1 投資銘柄は中小型の成長株に絞る
- 中小型株には、2倍、3倍、それ以上の「伸びしろ」がある
2 銘柄探索
- 「Yahoo!ファイナンス」で「年初来高値更新銘柄」を探す
- 「株探」で「今期最高益更新銘柄」を探す
- 「株探」の「決算速報」で「最高益25%以上」「上方修正」を探す
3 業績分析 決算書をチェックする
- 売上高を見る→最低でも10%以上の増収が続いていること。できれば25%以上が理想
- 修正一株益(EPS)を見る→前年同期比で必ず伸びていること
4 チャートをチェックする
- 出来高は5万株以上
- 上昇トレンド(25日平均線と200日平均線が上向き)の銘柄しか買わない
- 株価が高くなり過ぎている銘柄はスルーする
- 基本は順張り(チャートの波に合わせて高くなったら買う)
5 損切りのタイミング
- 株価が25日移動平均線を下に割ったらすぐ売る
- 7〜8%の損が出たらすぐ売る
以上です。言葉足らずでうまく伝えられないので、詳細を知りたい方はぜひ本書を!オススメです。