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「ミドリムシ」に夢をはせて

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ミドリムシ(ユーグレナ)は藻の一種です

ミドリムシ空を飛ぶ

最近見た気になるニュース。

それは、あのユーグレナ社が「培養しているミドリムシを原料とするバイオジェット燃料を、初めて実際の飛行機に使用した」というものだ。

www.businessinsider.jp

 

そういえば、7〜8年ほど前、ここの社長の出雲充さんがお書きになった『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました』(ダイヤモンド社)を興味深く読んだことがありました。

その本のなかにも将来ミドリムシを飛行機の燃料にするという夢が書かれていましたが、ついにその夢が実現したんですね。

 ミドリムシは食料危機の救世主?

ミドリムシ(ユーグレナ)は、川や池にいる超微細な藻の一種です。藻というと分類学的には「植物」と学校では習った気がしますが、最近、藻は「植物」じゃないと教えられるらしいですね。じゃあ何だといえば、藻は「藻類」!

よくわかりませんが、とにかく、ミドリムシも単純な「植物」じゃありません。なぜなら植物のように光合成をし、動物のように動くから。そのため、動物性、植物性両方の栄養素を持っているという、たいへん優秀な生き物なんですね。

 

そこに目をつけたのが、若き日の出雲充さん。現在の株式会社ユーグレナの社長さんです。

当時東大生だった南雲さんは、将来は国際貢献の仕事につきたいと考えていました。で、自分に何ができるだろうか? といろいろと模索していたんですね。

そんなとき学外活動で訪れたバングラデシュで目の当たりにしたのが、現地の栄養問題でした。バングラデシュではお米や小麦は豊富にとれるのに、子どもたちはなぜか飢餓状態で病気がち。不思議に思って調べたところ、原因は、炭水化物ばかりで野菜や肉類が極端に不足しているからだったのです。

 どうしたら、十分な栄養をとることができるんだろう?

南雲さんは考えます。そしてたどり着いた答えがミドリムシだったのです。

そうです。冒頭に書いたように、ミドリムシなら動物性と植物性の栄養素がいっぺんにとれるじゃないか! とひらめいたわけです。

ただミドリムシを食料資源にするためには、大量培養しなきゃなりません。でも、それがむずかしい。過去にもいろいろなところで研究や実験がされてきたそうですが、どれもことごとく失敗だったといいます。

ひらめいたのはいいけれど、そこはまさにイバラの道だったんですね。もうね、先輩方に相談しても「ムリ、ムリ、ムリ」って。

ただ、南雲さんの考えに賛同してくれる仲間もいて、そこからは一緒に来る日も来る日もトライ&エラーの日々ですよ。

そしてついに2005年、世界で初めてミドリムシの大量培養に成功。バングラデシュでの衝撃から7年後のことです。

熱血バイオベンチャー物語(ホリエモンも出てくるよ!)

詳しいことは私が読んだ出雲さんの著書『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました』(ダイヤモンド社)やその他のご著書に全部書かれているので、ぜひ読んで欲しいのですが、おもしろかった!

 

東大を卒業した南雲さんは、ミドリムシの研究を続ける資金作りのため一度は東京三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)に就職します。しかし、その後「やっぱり片手間じゃダメだ」と自分を追い込むためにエリートの座を捨てました。

 

で、いろいろなところへ出資や協力をお願いしにいくわけですが、その過程で出会ったのが、なんと当時ライブドア社長だったあのホリエモン! 

他の人々がまったく相手にしないなか、ホリエモンだけが、「おもしろいじゃん。オレが出資してやるから会社作れば」と南雲さんたちを応援してくれたんですよ〜。

なんか、いい人……。ホリエモンって、そういうチャレンジ魂は認める人ですよね。

その後は例のライブドア事件で、南雲さんもいろいろ苦労があったようですが、とにかく、2012年、株式会社ユーグレナはマザーズ市場に上場したというわけです。

災害時にも「ミドリムシ」サプリがあれば乗り切れる! よ〜な気がする

今思い出しても、当時はけっこう話題でした。

サプリメント以外にも化粧品にも使われるようになって、私も、美容院でミドリムシ入りの美容液だかなんだかをすすめられたこともありました。「東大発のバイオベンチャーが作ったんだって!」って。みんな「NASA」と「東大」のキーワードには弱いからね。

 最近はタケダの『緑の習慣』っていうユーグレナのサプリメントもしばらく飲んでいたこともありました。なにしろ栄養たっぷり。魚類に含まれるDHCやEPAなんかも入っていて、完全バランス食品ですよ。

これさえあれば、富士山が噴火したり首都直下型大地震がきたりして食料難になっても生き延びられる? そんなことも考えたりして。

いずれにしても、南雲さんの会社も武田薬品のような大きな会社とも提携するようになったということです。

 ただ、『緑の習慣』って総合栄養剤みたいなものだから、急にピンピン元気になったり若返ったりするわけじゃない。確かに飲み続ければ体にいいんだろうけど、効き目がハッキリわからないところが、飲み続けるモチベーションにはつながらなかったけど。

ハッ、もしやこれが成長株?

さて、そのミドリムシがバイオジェット燃料にまで進化し、それを使った飛行機の初フライトに成功したというのが、今回の市場の話題です。

成功したといっても、あくまでも試験的なもので、今はまだコストがバカ高い。それを現実的な価格にするため、株式会社ユーグレナでは、2025年までに商業プラントを建設し生産拡大に乗り出す計画だそうです。へぇぇぇぇーーー。

 

……と、以前の私ならそれで終わっていたはずだけれど、投資に目覚めた今の私は違いますよ。もしやこれまで学んできた「成長株」とはこれのこと?

で、早速買ってみました、ミドリムシ、いやユーグレナ株。

 

〈2931〉ユーグレナ 969円(100株)買い