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200万円をどこまで増やせる?

「リチウム・トライアングル」が世界の勢力図を塗り替える!

世界は今「リチウムイオン電池」を必要としている

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EV時代に欠かせないもの、それは?

実際の取引はド下手なくせに、「どんな銘柄に投資しようかなぁ〜」と妄想するのは大好き。来年はどんなセクターが「来る!」んでしょうか?

やっぱりハズせないのは、EV(電気自動車)関連かな。バイデンさんは、2030年までに販売される新車の50%以上をEVとFCV(燃料電池車)にするという大統領令を出したし、日本政府にいたっては、2035年までに新車販売をEVのみにするなんていう大胆発言してます。

そこで注目を集めるのが、電気自動車に欠かせないリチウムイオン電池

リチウムイオン電池は、自動車産業だけじゃなく、パソコンやスマホ、これから始まる脱炭素社会では、太陽光や風力のような再生可能エネルギーの蓄積にも大活躍。そしてこれ、なんたって、2019年のノーベル化学賞に輝いた、我らが吉野彰先生の発明品ですからね〜♪♪ 日本人としては、よけい目が離せません。

目指せ、リチウム御殿!

さて、そのリチウムイオン電池の大切な原料、それは言わずと知れた「リチウム」

なわけですが、これがもうエライことになってるらしいです。

決して枯渇しそうってわけじゃないんですが、大量に産出できる地域はごくわずか。しかも、世界全体の供給量の半分以上は、南米のアルゼンチン・ボリビア・チリの3国に集中してるため、この地域で激しい争奪戦が繰り広げられているんです。

「リチウム・トライアングル」ですよ! 地元の人たちの力の入れようも凄まじい。だって、中東が石油でお金持ちになったみたいに経済発展して、リチウム御殿が建っちゃうかもしれないですもんね。

リチウムは「白い石油」とも呼ばれます

で、どんなところでリチウムが採れるかというと、塩湖。観光写真なんかで、見たことありませんか? 見渡す限り真っ白の神秘的な大地。

たとえば、代表的なのがボリビアの「ウユニ塩湖」です。

ここは富士山と同じくらいの高さに位置し、広さは岐阜県とほぼ同じ。はるか昔、アンデス山脈が海底から隆起した際に、大量の海水が山の上に残ってこういう地形が形成されたんですって。映画『スターウォーズ・最後のジェダイ』では〝美しい惑星〟のロケ地としても使われたんですよ↓

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ボリビアのウユニ塩湖

この「ウユニ塩湖」は、全体の高低差がわずか50センチ。めっちゃ平らなので、雨が降ってもどこかへ流れることなく、乾燥するまでは地面に薄く水の膜が張り、空を湖面に写すんです〜。キレイですよね。

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〝世界で最も平らな場所〟とも言われるそう

ボリビア屈指の絶景として知られていて、観光客もたくさん来るそうです。ここで結婚式を挙げたり、自動車レースが行われたりすることも。塩を固めたブロックで作った「塩ホテル」も大人気!

話がズレました。とにかく、この「ウユニ塩湖」みたいな地形のリチウム埋蔵地が、「リチウム・トライアングル」に点在しているんですね。そこに世界中の企業から熱い視線が集まっているというわけです。

たとえば、日本企業ではトヨタ系の豊田通商が、もう10年以上前からアルゼンチンの塩湖の開発プロジェクトに参加しているそうです。需要が大きいアメリカや中国だって黙っちゃいませんよ。

mric.jogmec.go.jp

 

最近のニュースでは、今紹介した「ウユニ塩湖」もついに開発が始まるらしいです。記事によると、この11月にボリビアのリチウム公社(そんなのあるんですね)が、外国企業8社とリチウム抽出の試験実施にかかわるMO(M&Aに関する基本合意)をしたとあります。

長年手つかずだったものの、「ウユニ塩湖」のリチウム埋蔵量は世界最大規模。開発が進めば、美しい景観は損なわれてしまうだろうけれど……。

さて、このグレートゲームを制する銘柄は?

では、ここで投資話。

リチウムイオン電池の関連銘柄を探してみました。

今書いた〈8015〉豊田通商もそうだし、他にも〈6752〉パナソニックや工〈3891〉日本高度紙工業〈4080〉田中化学研究所などがそれにあたるようです。

米国株も、〈PILL〉ピードモント・リチウムとか〈ALB〉アルベマールとかいろいろありそうだけど、ワタシ的には米国株事情はよく分からないから、ETFがいいかなぁ。

で、探したらありました! 〈LIT〉 これは、採掘や精製、バッテリー生産などリチウムサイクル全体への投資を目指したもの。楽天証券やSBI証券でも取り扱っているようです。

ただ、最近はリチウムイオン電池はさらに進化して、次なる注目は「全固体電池」なんだそう。ここでも熾烈な技術競争が始まってますよ〜。

もっと書きたいことがあるんですが、続きはまた次回!