いよいよ始まるトヨタ劇場！
昨日12月14日、トヨタ自動車から大きな発表。
2030年までに30車種のEV（電気自動車）を市場に投入する。しかも同年までに年間販売台数を、それまでの目標台数200万台から350万台に増やすと大幅な上方修正。代表的なブランドのレクサス新車は、将来的にすべてEVになる見込みだそうです。
EV用電池の生産や研究開発への投資も1兆5000億円から2兆円に増額。これまで、日本は世界のEV競走から出遅れたといわれていましたが、ついにトヨタがやってくれますよ！
発表会には、これまでこういう席にはあまり出なかったという豊田章男社長自らが登場。トヨタの本気度がうかがわれます。
豊田章男社長とドーナッツ
豊田社長といえば、2年ほど前、ご自身の母校、米・ボブソン大学の卒業式のゲストに招かれ、そこで行った英語のスピーチが話題になりました。
もちろん、日本の政治家みたいに原稿なんか読まず、身振り手振りもふまえて、ジョークあり、自虐ネタあり、熱いメッセージありで後輩たちに大ウケ。拍手喝采を受けたんですね。
個人的にお気に入りなのは、「今日は卒業パーティーで盛り上がるんでしょ。私も行っていいかな。ただし、夜遅くまでは遊んでいられないよ。だって、明日は『ゲーム・オブ・スローンズ』（大人気の米TVドラマね）の最終回ですからね」で笑いをとったところ。
あとは「人生は、仕事でいくら成功しても、幸せじゃなかったら意味がない」という言葉もよかったなぁ。アメリカで過ごした自身の学生時代、ドーナッツを食べて幸せを感じたことを例にとって、「あなたも、あなたのドーナッツ（つまり仕事以外に自分を幸せにしてくれるもの）を見つけてください」と語ったんですね。
では、豊田社長にとってのドーナッツとは何か？
それは、超過酷な車のラリーレースへの参戦！ 海外のレースにもたびたび出ています。「モリゾウ」というレーサーネームまで持ってるんです！
こんな社長、いますか？ いません！
やはりというか、なんというか、周囲やマスコミは「自動車メーカーの社長たる人物が、そんな危険なレースに出るなんて危機管理上よろしくない」と､批判的なのだそう。
だけど、面白いのが、それに対する豊田社長の言い分です。
「世の中の社長は、仕事とまったく関係ないゴルフをやってるじゃないか。私が週末に車と関係あるレースをやって何が悪い！」
もうプンプンしてたらしいですよ（笑）。楽しそうな方ですね。
トヨタのEV参戦を受けて株価も急騰！
あっ、また話が脱線した……。何をいいたいか。大きな発表があったおかげで、もちろんトヨタの株は上がったし、最近書いたリチウムイオン電池関連の銘柄も今日は株価が上がったよという話。
以上の銘柄については、この過去記事↓
ちぇっ！ ちぇっ！ 書くだけ書いて、私、買ってないよ〜。
まあ、本日深夜は、今後の株価の明暗を決めるFOMC会議。その結果次第では、せっかく上がった株価もどうなるかわからない。インフレ圧力が高まるなか、利上げ時期と回数に投資家の皆さんが大注目。たとえば来年の利上げ回数が2〜3回より多い場合は、株価暴落かも……みたいですよ〜。明日を迎えるのが恐いんですけどォ。
