何歳からでもワクワク株投資

200万円をどこまで増やせる?

「やっちゃダメ」なことをやっちゃう楽しさ

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中長期投資って平和♪

短期売買をやめたわけじゃないけれど、今年は中・長期でもう少しじっくり投資を楽しむスタイルにしようと決めた。

決めたら、なんとそこは天国〜〜! 株価が気になって、つい何度もスマホを開くこともなければ、上がった下がったといちいち一喜一憂することもない。ああ、世の中って平和。鳩が飛んでるぅ……だったのですが、やっぱりそれだけじゃ物足りない。気がつけば、結局、株の情報を集めたりチャートを見たりしてニヤニヤしてる。ヘタの横好きって、私みたいな人のことを言うんでしょうね。

〈9381〉エーアイテイーに注目

でも、ヘタながらこれでも少しは知識も技術もついた。で、早速スイング銘柄を吟味。そこで注目したのが、本日決算発表だった銘柄〈9381〉エーアイテイー

(テイーの「イ」は小さいほうの「ィ」じゃないよ、堂々たる発音で「テイー」。富士フィルムじゃなくて富士フイルム(ふじふいるむ)がごとし。会社名って面白いですね)

エーアイテイーは、主に中国、東南アジアとの国際貨物輸送を手がける会社。でも、自分のところで輸送手段を持っているわけではなく、荷主から輸送を請け負って出荷の手配から納品までをサポートするというのが事業内容です。

半年ほど前からなんか面白そうな会社だなと思っていたけれど、出来高が少な過ぎて初心者には難しいかなと手が出せなかった銘柄だ。

実は、この会社に興味を持ったのは、このネット記事(産経新聞・2018年11月)で社長の矢倉英一さんのインタビューを読んだのがきっかけ。

 

www.sankei.com

矢倉社長は、大学卒業後、和歌山港で荷役作業を請け負う会社に入社したのを皮切りに、そのキャリアを生かして伊藤忠グループの物流会社へ転職。海外駐在員として米国、欧州、アジアと渡り歩きつつ、一貫して国際物流畑を歩んできたそうです。

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海外駐在員というと、なんか「エリート」っていうイメージですが、そのビジネスマン人生は、(記事のタイトルに「矢倉さんが歩んだやんちゃな道」とあるんですが)、まさにその言葉通り、泥臭い。

伊藤忠商事がシベリア鉄道で日本と欧州の国際輸送を行っていた時代、使用して古くなったコンテナがそのまま放置されているのを見つけて、「これは商売になる!」とひらめいちゃうあたりもその一つ。

コンテナは空き地におけばそのまま倉庫として使えるし、需要があると考えたんですね。早速、自分たちでコンテナをかき集めて塗装し、日本へ輸出したらこれが大当たり。当時カラオケブームだった日本では、このコンテナをカラオケボックスに利用するのが流行ったんだそう。そういえば、若い頃、地方へ行くとそういうカラオケボックスをよく見かけたなぁ。

要するにメチャクチャ行動力のある人なんですね。そこを見込まれてか、今度はまだ物流拠点が整備されていなかった中国へ派遣され、そこでお人柄と独自の交渉力を使ったドブ板営業…っていうか、地道な努力を重ねて次々と物流のパイプを作っていったんです。

産経新聞のこの記事、コラムタイトルが「風吹こうとも 関西経営者列伝」なんですけど、矢倉社長って、まさに関西商人のド根性の持ち主って感じがするんですよね。あきらめたら負けやでぇみたいな。

株式会社エーアイテイーは、この矢倉社長が創業し、一代で一部上場まで育て上げた企業なんです。しかも、創業を見れば1995年4月。阪神・淡路大震災からわずか3か月後のことです。関西経済が大きな打撃を受けた頃に起業するとは、まさに根性と信念なくしてはできない偉業ですよ。

で、1月12日の決算発表があることを知った私は、昨日、この会社の株を買いました。そうです、やらないと決めた禁断の決算またぎです。

結果、またやらかしたのか?

以前も書きましたが、決算が良くても株価は爆上げするとは限りません。逆に、ストップ安近くまで売られまくってしまう場合もあります。もちろんもともとその銘柄を保有していているなら別ですが、決算日直前に買うなんてギャンブルみたいなもの。だから調子に乗っちゃダメ、絶対!

ただ、半年ぶりにここの株価を見たら、なんと昨年12月頃から上昇トレンドに入っているじゃないですか。過去の決算、進捗率も良く、バルチック海運指数やコンテナ運賃指数ともに昨年は高騰。海運三社も絶好調だったことだし、ここも好業績を叩きだしてくれるであろう!

あれです。ヘタはヘタなりに、最初の頃とは違ってこれでもちゃんと根拠を調べて、本日株価は上がると予測。決意のもとに、あえて決算またいでみたんです!

決算発表予定は本日正午。ドキドキして会社のホームページから決算短信を開いてみれば、予測通り経常利益は65%と大幅増。というわけで、後場から株価は上がってくれてやれやれでした。ただし、+64円(+4.5%)程度で爆上げとはいかず。私ごときが予測できたくらいだから、他の投資家のみなさんにとってはサプライズ感がなかったんでしょうね。なんか一人で盛り上がってバカみたい。

でも、久しぶりのドキドキ・ワクワク感は楽しかった。これだから、株はやめられない。