何歳からでもワクワク株投資

200万円をどこまで増やせる?

脱ロシアとオイルマネーの行方

世界が再び二分されちゃった

ロシア軍の民間人に対する残虐行為がニュースになって、国際社会は大激怒。プーチンも核兵器をちらつかせて威嚇したりして、何するかわからない立てこもり犯みたいになってきた。

これで冷戦時代に逆戻り。ロシアは〝こっち側〟から完全に孤立し、ロシアと手を組む中国も〝あっち側〟とみなされて、旗色、悪し。中国は、「世界の工場」としてのポジションもインドあたりに奪われて、今後は経済成長も赤信号。不動産バブル崩壊や少数民族問題もあるし、独裁制の矛盾がいろいろ出てきて内部分裂するんじゃなかろうか。

 

独立系石油会社が大躍進!

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まあ、そんなわけで、世界的インフレも手伝い、原油・天然ガスの高騰が続いています。投資家の資金も、かなり原油市場に流れている感じ。

私は、〈VDE〉ヴァンガード米国エネルギーセクターというETF(約50%は、エクソン・モービル、シェブロン、コノコ・フィリップスといったメジャー石油会社で構成されています)を持っていたので、このところ米国エネルギー市場が気になっちゃって。

それで、いろいろ見ていたけど、最近は、このETFには組み込まれていないような独立系石油会社が、まあ強い。石油・ガスの先物価格が一時的に下がっても、それにはあまり連動せずに、このところひたすら右肩上がりです。

独立系というのは、大手石油会社と比べて一回り規模が小さい会社。ほとんどが、アフリカやマレーシア、メキシコなど広く海外で石油・ガスの探索や生産をしているんですね。で、大手と違ってガソリンスタンド事業などには手を出さないのが特徴のようです。

 

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〈KOS〉コスモス・エナジーの日足チャート 出典:株探

 

↑このチャートの〈KOS〉コスモス・エナジーという会社はその代表的存在で、英国領バミューダに本社を置き、ガーナやカメルーン、モロッコといったアフリカのオフショア油田に特化して事業を進めています。

特にガーナではジュビリー油田という大規模な油田を開発し、他にもこれから開発予定の油田の権益をあれこれ握っているらしい。会社も儲かるけど、産業が少なく貧しいガーナでは、ここから生み出される雇用やオイルマネーにも期待されています。

 

今は、EUが追加制裁でロシアからの原油・ガスの輸入禁止に踏み込むかどうかの瀬戸際。いずれロシアに代わってどの国から資源を輸入するかで、世界のエネルギー地図は塗り替えられる。長期的にはクリーンエネルギーにシフトするとしても、やっぱり今は化石燃料に頼らざるを得ないですもんね。

世界最強石油タンカー会社誕生か(ユーロナブ&フロントライン)

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さて、さて。となると、そうした資源の輸送セクターも注目されてタンカー業界もかなり盛況です。

実は私、タンカー会社の米国株、2銘柄持っている!

前に書いたETFの〈VDE〉から乗り換えたんです。〈VDE〉もまだまだ右肩上がりなんだけど、気の弱い私は押し目(株価上昇局面で一時的に下落調整が入ること)でビビってすぐ売っちゃう→「1円も損すまじ」根性で!(これまで損してばかりだったので、心を入れ替えた)。で、タンカー銘柄を調べまくって買ったというわけです。

その2銘柄とは、

●〈NAT〉ノルディック・アメリカン・タンカーズ〜バミューダ諸島拠点に20隻の大型タンカーを所有しチャーターする

●〈EURN〉ユーロナブ〜ベルギーの海運大手

なんだけど、両社とも上昇トレンドではあったものの、昨日(4月8日)はさらに爆上げ。な、何でぇ?

ちなみに、昨日は、他の石油・ガス関連株も元気で、〈CVEO〉シベオという、石油会社や鉄鋼会社の従業員向け施設の立ち上げやサポートする会社の株まで、突如11.3%も上がっておりましたよ。「風が吹けば桶屋が儲かる」方式?

 

それはともかく、ユーロナブに関しては、今朝、こんな記事を見つけました。

www.jmd.co.jp

 

なんと、ユーロナブが、ノルウェー系船社フロントラインと統合するんだそう。これで世界最強のタンカー会社が誕生することになる。統合後の社名はフロントライン、CEOはユーロナブの現職が続投するそうです。

昨日、〈EURN〉ユーロナブは8.42%の上昇で、〈FRN〉フロントラインは12.37%の大幅上昇だったけど、やっぱりこのニュースのせいだよね。

その男、ジョン・フレドリクセン←海運王

このニュースで思い出したのが、「じっちゃま」こと広瀬隆雄さんという投資家の方です。元JPモルガンの証券マンで、現在は米国株分析の第一人者としてユーチューブなどでも大人気。その「じっちゃま」が、以前、こんな発信をされていたんです。

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「じっちゃま」Twitterより

 

ここに書かれた、ジョン・フレドリクセン(「じっちゃま」はフレリクセンと書かれていましたが、Wikipediaなど他の表記ではフレリクセン)という人物こそ、今回、ユーロナブと統合するフロントラインの経営者なんですね〜。

この「じっちゃま」の投稿は、は昨年2021年の10月18日。つまり、そのときからもうすでに「じっちゃま」はこの統合の動きに関して情報入手していたんですね。さすがですーー!

それにしても、このジョン・フレドリクセンという人物、なんか興味あります。

「じっちゃま」の投稿はこう続きます。

 

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なるほどォ。「じっちゃま」がおっしゃるように、この人、なかなかのくせ者のようです。調べてみると、今はロンドンを拠点に会社経営の他、海洋産業全般に関する投資会社も持っているそう。

海のドンですよ、ドン。

 

www.bloomberg.co.jp

 

このBloogbergの記事は2012年の古いものですが、この時点で資産総額約1兆300億円の大富豪と書かれています。住まいは、ロンドンの高級住宅街チェルシー地区にある教会を改修した豪邸ですって!

ともかく、〈EURN〉ユーロナブ、これからもしばらく上昇するんだろうか?

〈NAT〉ノルディック・アメリカン・タンカーズも頑張ってほしい。

 

憧れのスエズクルーズ! いや、荒川クルーズ?

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エジプトから見たスエズ運河

さて、タンカーといえば、別名「スエズマックス(スエズ運河を運行できる最大サイズの船のこと)」。まさにスエズ運河を通って大西洋から太平洋の航路をショートカットし、ヨーロッパやアジアへ石油を運ぶんですぅ……。

こんなことは株をやっていない頃は思いもしなかったけど、スエズ運河もタンカーも、今、強烈に実物見て見たい! スエズクルーズしたい!

まあ、日本の江戸川区にもスエズ方式の運河がありますけど。荒川ロックゲート!

とりあえず、荒川クルーズでいいか。