迫り来る、ボーラクの足音
米国は利上げに加えて5月にはいよいよQT(市場にばらまいた資金を吸い上げる)が始まるとか。前回利上げとQTがセットでやってきた2018年には、世界同時株安が起きたというから、今回も相当ヤバそう。特に米国株は、すでにこれまでの上昇トレンドが下落に転じた模様。
ヒタヒタとその日はやってくる……そう、暴落、(今はまだ名称はないけど)ナントカ・ショック!
S&P500やNASDAQを買って寝てればお金が増えた時代は、もう終わりなんです。
特にNASDAQは、ドットコムバブル崩壊の時と比較されやすいけれど、あの時の株価は高値の3分の1くらいまで暴落したといいます。NASDAQと連動しやすい日本株もいったいどこまでスベリ落ちていくんだろう(本日も順調にダダ下がり)。
株で勝つコツ→解脱(げだつ)する
というわけで、一寸先は闇。長く保有するのが恐ろしくて、このところ超短期目線のスイングトレードに終始しております。
短期投資の場合、もちろんファンダメンタルズ(企業の業績や経済分析)も大切だけど、やっぱりチャート読みが大事。
で、来る日も来る日もチャートを眺め、頭に思い浮かべること。
それは「相場はつねに正しい」という言葉。
投資家は自分の思惑で「上がりそう、下がりそう」と予測するけれど、そんなの相場は知ったこっちゃない。いくらテクニカル分析を究めたつもりで「この移動平均線がどーで、ローソク足の形状がどーで、MACDやボリンジャーバンドやRSIのようなテクニカル指標がどーで……」と自分なりに理論武装したところで、株価はその通りになんかなりゃしない。
ここ、上がるとこでしょ! ってとこで、下がるんですーー。
そんなとき、「いや、そんなはずはない!」と叫んだところで、そうなっちゃったんだから仕方ない。
正しいのは投資家の予測ではなく、つねに相場。「相場はつねに正しい」とは、結果がすべてということを表しているのだと思います。
もっと言えば、正しい、正しくないというより、ただそうなっただけ。
だから、「もう少し待てば上がるかも」とへんにねばったり、オロオロしたりせず、あるがままを受け入れる。予測通りにならなかったんだから、淡々と損切りすればいいんです。
「○」も「×」もない世界へ行く
人生だって同じじゃないですか?
私たちはとかく起こった出来事に対して「○」か「×」かジャッジしがちです。だけど、
- 乗っていた電車が人身事故、会議に遅れちゃう→「×」 だと思っても
- その車内でたまたま隣り合わせたイケメンと恋に落ちる→「○」 かもしれないじゃないですか。でもって、
- そのイケメンとつき合ったのはいいけど、とんでもないDV男だった→「×」
なんてこともあり得るわけで、結局、いちいち良いか悪いか考えたって仕方ない。その時々の流れに乗って、一瞬、一瞬今を生きるしかないんです(ドヤッ)。
到達するのは「○」も「×」もない世界。「どっちでもいい」の境地
これってもしや禅の世界でいうところの「今、ここ」ってやつ?
とにかく、「相場はつねに正しい」のです。
実は、最近この言葉と出会ったおかげで、私は解脱、いえ、スイングトレードでやっと少し勝てるようになったんです。
この言葉、トイレに貼っておこう!