半導体株は絶滅危惧種?
タイトルにある「下放れ二本黒」って何?
って話は後で書くとして、まずは半導体関連株のこと。このところずーと低迷気味なセクターだったけど、今日は特に叩き売られちゃった。
日本を代表する大手半導体メーカー〈8035〉東京エレクトロンなんか、本日、マイナス2500(マイナス5.20%)の下げ。100株持っていただけでも、今日一日で25万円が吹っ飛んだってことですよ。まぁ1株45,000円以上(つまり、この株を買うには最低でも450万円以上必要)とお高い銘柄なので、元々私なんぞには手が出せない。それでも、一日で25万円なくなる!!! って想像しただけで息止まりそうになりましたよ。
半年前には、半導体株といえば勝ち組そのものでした。
私にも買える値段の銘柄では、たとえば〈6967〉新光電気工業。
業績も良く、株価も2020年3月頃からは、↓ご覧の通りずーーーと右肩上がりの優等生。
また、その上がりっぷりも美しかったなぁ。上の月足チャートから今度は日足チャートを見てみるとこんな感じ↓
大きくきれいに波打ってくれるから、売り買いのポイントが分かりやすいんです。だから私のような初心者でも、比較的安心してチャレンジできたんですね。
それが……、今年に入ってからはあの美しい〝うねり〟が乱れ、先月くらいからは、力なくダラダラ下げるように。
そして、今日はついにチャートに不吉なサインを発見!
それがタイトルに書いた「下放れ二本黒」。サインとは、窓を開けて黒(陰線)のローソク足が二本続くこと。昔ながらのチャート分析法の一つ「酒田五法」では、この形状は暴落の前兆とされているんです。ガクン、ガクンと安値を更新して、このまま底なし沼に引きずり込まれる可能性があるらしいですよ〜(泣)。
江戸時代のテクニカル分析法
ちなみに「酒田五法」というのは、江戸時代、伝説の相場師と呼ばれた本間宗久って人が、お米の先物相場で編み出したとされるものなんです。「五法」というだけに基本は五つで、それをもとに何種類もの〝パターン〟があります。「下放れ二本黒」もその一つ。なんか、合気道とか古武術の技の名前みたいだけど、これが現代、そして世界中の株やFXのトレーダーにも信頼され、活用されているんですね。
他にも有名なのは、たとえば「三尊」と呼ばれるもの。
チャートの高値圏で三つの山(真ん中の山が一番高い)の形が出たら、そこから下落トレンドが始まるよーというサインなんですね。
一方、底値圏で頂点を下にした逆の形の三つの山ができたら、そこが底。ここから株価が上昇していくかも…というサインになります。
「三尊」という名は、釈迦の左右に菩薩が配置された三尊像に似ているところからからつけられたそうです。
別名「ヘッドアンドショルダーズ」ともいうんですが、これは、三つの山を人間に見立てると、真ん中の山が頭、左右の山が肩に見えるから。
「酒田五法」は絶対そうなるというわけじゃないけれど、チャートを見るときの一つの目安としてはかなり有益です。ただ、パターンがたくさんあるから、なかなか覚えられないのが難。そして、もっと難しいのが、そのパターンに気づくこと。
ただ漫然とチャートを眺めていただけでは「上がった、下がった」しか見えてこない。
とにかくチャートをよく見ること。
とらわれず、決めつけず、頭を柔らかくしていろいろな角度から考えてみること。
すると、あら不思議。あぶり出しの絵のように、チャートの秘密が浮き上がってくる……らしいです。とにかく、精進あるのみ!