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「トカラ列島」アノマリー

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大丈夫? トカラ列島近海の群発地震

最近、地震多いですね。気になるのは鹿児島県のトカラ列島近海の群発地震。12月4日以来、震度1以上の揺れを観測した地震は206回になるそうです。

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トカラの群発地震といえば、「トカラの法則」といわれるアノマリーがあります。

それはトカラで群発地震が起こると、数日後どこかで大きな地震が起きるというウワサ。

 

2000年10月 トカラで群発地震→鳥取県西部地震

2011年3月 トカラで群発地震→東日本大震災

2016年4月 トカラで群発地震→熊本地震

2016年12月 トカラで群発地震→茨城県北部地震

2018年6月 トカラで群発地震→大阪北部地震

 

ギャーーーーーッ! 確かにこうして並べてみると怖い。でも、この手の法則性というのは、どこのデータを切り取るかで全然違ってくる。実際、トカラ列島近海では今年4月にも震度1以上の地震が265回も起きているんです。でも、その後該当するような大きな地震はなかったし……。

地震業界(?)には、他にも「バヌアツの法則」なんてのもあります。これは、南太平洋のバヌアツやその周辺(オーストラリアやニュージーランド)で大きな地震があると、その後2週間以内に高確率で日本のどこかで大地震が起こるというもの。2016年の熊本地震や2018年の北海道胆振東部地震なんかがそれに当てはまると言われています。

ただ、地震が多い日本では、むりやり何かと連動させようとすれば、いくらでも法則が見つかっちゃう。風が吹けば桶屋が儲かる…みたいなもの? 違うか。

 

ただ、最近は伊豆大島近海でも地震が多発。ついこの間はジャワ島のスメル山も噴火したし、インドネシアでも大きな地震があった。

トカラ列島近海の今回の地震も、長いスパンで見れば、(対応する大地震がなかった)今年4月の群発地震が一時的に収束しつつも今に至るまでずーーと続いている異常事態とも考えられる。

要するに、気をつけようということです。

相場は「人の気」に反応する

さて、こんなときの投資家の動きは素早いよ。

早速「地震関連銘柄」が買われてる。

たとえば

〈1813〉不動テトラ

〈6072〉地盤ネットホールディングス

 

不動テトラは、海洋土木や地盤改良の会社で、東日本大震災のときには地震発生直後から株価が約4倍にも上がったんです。

それから地盤ネットホールディングスというのは、社名通りの地盤解析の会社。近いところでは、今年7月に熱海で発生した大規模な土石流災害のときには、条件反射的に株価が10%くらい上がっていました。

それにしても、まだ起きてもいない地震に今から反応する?(バカバカしい)って思っちゃいますよね。

ただ、投資を始めてみて最近わかったこと。

それは、相場というのは、地震なら地震で、「実際それが起きるかどうか」に関心があるわけじゃない。関心があるのは、「起きると思っている人」がどれだけいるかということ。つまり、人の心理に反応して動くんですね。

だから、今の段階で地震関連銘柄が買われるのは、「地震が起きそうだから」じゃなく「起きそうだと思っている人が、この株を買うだろうから」……ああ、ややこしい。

その意味で「人気株」は、まさに「人の気」で動く。

「人の気」はうつろいやすく先が読めない、企業業績も関係ない。

よって「人気株」には近づくな!

が、最近の私の結論です。