本題に入る前に〜世界中の投資家、ザワついてます!
本日、日本時間22時30分からは、いよいよ米消費者物価指数(CPI)=インフレ率の発表。世界中の投資家が固唾を飲み…いや、正座して、その時を待っていることでしょう。
無事にインフレ率が下がっていてくれれば、「利上げ停止間近!」とみんな大喜びで、株価バク上がり。逆に、予想を上回る数字が出ようものなら、株価大ボーラク&再び円安。さらに翌日深夜には利上げの親分パウエル議長のFOMCでの会見が控えていて、ここでタカ派(金利、まだまだバンバン上げまっせ)的発言が出ようものなら、株価は、二夜連続でナイアガラの滝がごとく美しくすべり落ちていくことでしょう。日本株も当然右へならえ。
はぁ〜。こんなビッグイベントを控えて、個別株なんか怖くて買えませんよね。
なので私の現在の保有銘柄→→地合が良かろうが悪かろうがビクともしない塩漬け3銘柄のみ! 銘柄選びにもまったくやる気が出ない。まあ、やる気を出したところで、ことごとくハズすんですが……。
勝ち馬に乗れ! 戦略
そんなハズしっ子の私。自分の頭で考えず、何かに(誰かに)乗っかりたい気まんまん。
そこで考えました。どうせ乗っかるなら国だ! そうです。国策銘柄買って寝ときゃ、そのうち儲かるんじゃないの? という腹黒い野心が……。
最近は、岸田内閣の防衛費増額の発表で、三菱重工、住友重工、IHI……のようなバリバリ軍需産業系の株が買われていましたね。でも、どうせそれも一時的。もっと永久不滅な国策テーマはないかと考えたところ、やっぱりエネルギー! 脱炭素社会の実現は、ここに来て世界的な悲願ともなりましたしね。
そんななか、私があらためて注目したのが「水素」です。
というのも、最近、この本、ジュール・ヴェルヌの『神秘の島』を読み返したからなんです。
ジュール・ヴェルヌといえば、『十五少年漂流記』『海底二万里』『八十日間世界一周』などの冒険小説でお馴染みですよね。私、大好き♪
その好きのなかでも、『神秘の島』は特にお気に入り。無人島に取り残された5人と1匹が知恵と体力とチームワークでサバイバルするお話。もうハラハラ、ドキドキが止まりませーーん。ハラハラといっても、悪い人は出てこないし人は死なないしで、ちょっと都合のいいストーリー。どこかノドカでいいんですよね。
さて、話を本題に戻しますと、この小説の主人公たちの会話のなかに、まるで今の時代を予言したような話が出てくるんです。
それは「いつか水が燃料として使われる日が来ると思っている。水といっても電気で分解されたものだけどね。水こそ無尽蔵に使える未来のエネルギーなんだ!」(意訳)
これ、今、燃料電池自動車(FCV)で話題の水素のことですよね。すごいと思いませんか? この小説が発表されたのは1874年。まだ石炭産業が盛んな時代にあって「水こそ未来の石炭だ」と書いちゃう先見性! ヴェルヌって、タイプカプセルに乗ってあの時代にワープした未来人だったりして!
というわけで、水素ビジネス。最近、どうなんでしょう?
調べてみれば、国が最初に水素に注目したのは、1974年に始まった「サンシャイン計画」からだったようです。当時の日本はエネルギー供給の78%を石油に依存。そのほとんどが輸入で、エネルギー自給率は10%程度だったとか。そんななか、1973年の第一次オイルショックで、こりゃなんとかしなきゃと新エネルギーの研究開発に乗り出したというわけです。
「サンシャイン計画」は、その後、「サンライズ計画」とか「ムーンライト計画」とかいろいろな名前に変わっていき、今は、「水素・燃料電池戦略ロードマップ〜水素社会実現に向けた産学官のアクションプラン」というのがあるらしいです。(もうキャッチーなプラン名をつけるのはやめにしたのね)
まあ、そんなわけで、脱炭素社会の切り札として、水素は今も注目されているのです。最近では
- 札幌で水素モデル街区構想
- 神戸で水素スマートシティ構想
- 福岡で水素リーダープロジェクト推進
- 東京で「東京水素ビジョン」
など、地方自治体も盛り上がっているみたい。
水素、来るか! カセットコンロの岩谷産業〈8088〉なんか良いかも。今、株価底値圏だし。(先日、雑誌で社長インタビューを読みました。1989年から水素への夢を膨らませ、「水素でエネルギー革命を起こしたい」と頑張っておられるようでしたよ)
他にも水素銘柄探してみようっと。