何歳からでもワクワク株投資

200万円をどこまで増やせる?

日本一トイレがきれいな会社とは?

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と聞いてみたくなるのは、鍵山秀三郎さん。今は引退されていますが、株式会社イエローハットの創業者です。

なぜこんな質問をしたいかといえば、鍵山さん、なんとトイレ掃除で小さな卸売り商店を、全国規模の大型カー用品チェーン店へと育てた人だからです。

 超優良企業「イエローハット」物語

その昔は暴走族のたまり場だった!?

 鍵山さんが会社を立ち上げたのは、昭和36年、28歳の時。もともと自動車関係の会社のサラリーマンだったのが、「もっと良い商品を売って社会に貢献したい!」と夢を抱いてのチャレンジだったそうです。

時はまさに、マイカー時代の幕開け。華々しい未来が期待できそうですよね。

ところが、当時は人手不足な上に車業界の認知度もまだ低く、集まってくる人材はどこの会社でも長続きしないような困ったちゃんばかり。やる気もなければ、態度も言葉づかいも最低……で、会社の経営もうまくいきません。

どうしたら、この社員たちのすさんだ心を変えることができるだろうか?

そこで考えたのが、こんなこと。

人の心は取り出して磨くことはできないが、とりあえず目に見えるものをきれいにしてみたらどうだろう?

それが掃除だったんです。

しかし、社長自ら率先して手本を見せるものの、社員は知らんぷり。「あっ、オレも手伝わなきゃ」じゃなく、「あの社長は、単なる掃除好きの変わり者」と、かげでバカにされる始末です。

やがて卸売りから直販店経営に乗り出しますが、事情はまったく変わらず店は雑然、床は汚れ放題、接客マナーも最悪。おまけに、商品がカー用品だけに、今度は店が暴走族のたまり場のようになってしまったそうです。

そうなると、一般のお客さんは怖くてなかなか近寄れませんよね。

いくら指導しても、態度をあらためない社員たち……。

 成功したければトイレを磨こう!

そんななか、鍵山さんは一人黙々と掃除を続けました。

特に力を入れたのが、トイレ掃除です。

その頃は、日本の民度もまだ低かったんですね。デパートでさえトイレ掃除にはそんなに積極的でなく、駅や公共施設となれば、もう使うのをためらうくらい汚かった。

そんな時代にトイレを磨けば、人格も磨かれるとの信念のもとに一人コツコツトイレ掃除、スゴイ。

社長という立場は関係なく、床にはいつくばって素手でゴシゴシ掃除。普通、エライ人はそんなことしません。その姿に社員たちも何かを感じたんでしょうね。やっとみんなが手伝ってくれるようになったそうです。

創業後、10年以上たった頃のことです。

で、その頃からみるみる会社の業績が上がり、今にいたるというわけです。

トイレには、ほんとうに運の神さまがいるんでしょうか?

現役を引退した鍵山さんは、現在「日本を美しくする会」というNPO法人の相談役をされています。この会には多くの経営者が参加していて、みんなで全国津々浦のトイレをお掃除しているようですよ。

「イエローハット」近々買い時がやってきます

〈9882〉イエローハット

現在、社長は代替わりしていますが、トイレ掃除の伝統は続いているようです。株価のチャートは、ここ10年だけを見てもきれいな右肩上がり。この8月に決算出して業績良かったのに、なぜかそこから株価急落して今は75日移動平均線も割っています。でも、近いうちにまた上がってくるでしょう。私も買い時を狙っています!

心の「トイレ」を掃除しよう!

自分を好きになる、世界でいちばんカンタンな方法

 鍵山さんの掃除道に触発されて、ここからは突然「掃除と自尊心」のお話。

ブロークン・ウィンドウ理論(割れ窓の理論)というものがあります。

建物の割れた窓を放置しておくと、そこが「誰も関心を払ってない」というサインとなって、そのビルが犯罪の温床となりやすい。そして、そういう無法地帯のビルが一棟でもあるとその街がどんどん荒んでいくという理論です。

鍵山さんの「トイレ掃除道」にも似ていますね。

 時々道端に壊れたママチャリが放置されていて、前についたカゴに空き缶がポイ捨てされている光景を見ます。一つ空き缶が入っていると、みんなが「ここに捨てていいんだ」と思っちゃうので、あっという間にゴミ箱と化す。これもブロークン・ウィンドウ現象でしょう。

 

人間も同じ。「どうせ私なんか」「どうせ俺なんか」と自分を低く見積もって黄昏れてると、ゴミ捨て場にされちゃいます。ダメンズとか性悪オンナにもて遊ばれちゃいます。

そういう人は自分が好きになれないんですね。

そういう人は……って上から目線だけど、私だって自分なんか好きじゃない。たいした仕事もできず、美人でもなく、お金もない。好きになれったってムリ!

そう。好きじゃないですよ、自分なんか。

自分で自分をVIP扱い!

ですが、一つだけ自分を大好きになれる方法があります。

それは「自分、めっちゃスゴイ。これちょっと人には内緒なんだけど、実は地中海に浮かぶ王国のプリンセス」(のようなこと)をイメージして思い込むこと。

それだけで、まず周囲の自分に対する見方が変わるんですね。何にもしてないのに、「この人は特別。大事にしなきゃっ!」って勝手に思ってくれる。

 たとえば、銀座の宝石店で店員さんが手袋かなんかして、うやうやしく宝石を差し出されたら、手に取って見るだけでも緊張しますよね。落としちゃいけない、壊しちゃいけないって。実はそれが夜店で売ってる300円のオモチャの指輪だったとしても同じこと。大切に差し出されたら、人は大切に扱うんです。

 

だから根拠なんかなくていい、「自分、スゴイ」と思おう。

別にエラそうに振る舞うんじゃなくて、心のなかでただそう思おう。

思えなくても、思い込もう。

そうすると、アラ不思議。自然に人に大切にされる。人に大切にされると、はじめて自分が好きになれるんです。

トイレを借りたくなるような会社に投資をしよう 

完全に投資話から脱線してますが、会社も同じ。店舗などでは、実際トイレを使わなくても、「この店はトイレがきれいそう」って雰囲気、なんか伝わりますよね。そうすると「ここって、もしかして天皇陛下もお忍びで買いものに来る?」くらいの一流感出ます。そういう会社の株を買いたいものですね。ついでにトイレ借りたいです。

あの、これ、悪口じゃないです。悪口じゃないけど、新宿の「ビックロ」、トイレいまいちです。

 

さて、私も先ほどトイレ掃除して、心もピカピカ。そのせいか、含み損が膨らんでいた〈5401〉日本製鉄の株価が、昨日から急に上がりはじめているじゃありませんか。今日の相場が楽しみです♪