今年は200年に一度の大転換期!
今年から「風の時代」の始まりましたよ! と言っても多くの人はチンプンカンプン、なんじゃそれ? ですよね。
「風の時代」とは、占星術の世界観から生まれたもの。それによれば、世界は約200年ごとに大きく水→火→地→風という4つのエレメントが支配する時代へ移り変わっていくらしい。
で、今年(正確にいえば昨年2020年12月22日)は、これまでの「地の時代」が終わり、「風の時代」という新しいステージに入った年。ここからさまざまな分野で大きなパラダイムシフトが起こるようです。
占星術? 胡散臭ッと思う人もいるかもしれません。でも、昨年は私たちがこれまで体験したことのないパンデミックという想定外の出来事が起こり、世界は一変しました。それもあって、生活だけじゃなく、自分自身の価値観や心のベクトルも、なんだかどこかこれまでと違う方向に向かっている気がしませんか?
「地の時代」ってどんな時代だった?
では、これまでの「地の時代」はどんな時代だったのか?
始まったのは1750〜1800年頃のことで、この時代を象徴するのが、かの産業革命です。王族や貴族階級の支配から解放されて、みんなが物質的豊かさを手にした時代。資本主義の開花と成熟期ですね。
で、「地」っていうくらいだから、不動産、めちゃくちゃ大事! そういう目に見えるモノに価値が置かれた時代なんですね。お金や財産がある人が力を持てたタームでした。
「地の時代」のキーワード→お金、不動産、固定概念、終身雇用、物質主義、肩書き、資格、組織、大企業、安定
これからの「風の時代」はどうなる?
これから価値を持つのは、風のように流れるもの、目に見えないもの。インターネットの普及がまさにそれ。
これまでのステレオタイプの価値観が壊され、個人の自由や感性が大切にされる。それから、国籍、性別、年齢、肩書き……、みたいな垣根を取っ払ったコミュニケーションが意味を持つように。なんたってキーワードは「風」! 空気感とか波長が合うとかが大事にされるんじゃないでしょうか。
「地の時代」から「風の時代」の変化をざっと言葉で表すと、こんな感じ↓
- お金、物質→情報、体験、人のつながり
- 所有→共有
- 固定→移動、流動
- 安定→変化
- 会社、組織→個人、フリーランス、複数の仕事、ベンチャー
- 縦社会→横のつながり、コミュニティ
- こうあるべき→こうしたい
確かにねぇ。過剰なモノは不要だから「ミニマリスト」「断捨離」が注目されてるし、アンチ単独所有で、シェアオフィス、カーシェアリング、Uber、Airbnb、メルカリ、クラウドワークス……などシェア経済も花盛り。
コロナの影響でテレワークが進んで、住む場所だってもう会社に縛られない。
夫婦別姓や同性婚も当たり前の時代になるんじゃないでしょうか。
これが「風の時代」の新・ビジネスモデル!
そんな風の時代を象徴する一人が、個人的にはSKY-HIさん(ラッパー&ソングライター日高光啓さん)じゃないかと思うわけです。
SKY-HIさんは、資本が膨れあがってビッグビジネスになった音楽業界のなかで、どこか生きづらさを抱えていたんですね。
昨今の音楽事情に詳しくない私なんか、実は、「SKY-HI? ああ、あのAAAのメンバーで紅白出てた人だよね」「天下のエーベックス所属!」くらいの知識しかありませんでした。
でも、そのSKY-HIさんが、なんと自らが経営者となって、新レーベル&マネジメント会社を設立したというんでびっくり。しかも、単に芸能人が個人事務所を構えました〜っていうのとはワケが違う。
これまでの音楽業界のシステムのなかで埋もれていたり、居場所がない若い才能を世に出すという大きな目的のために! です。
推察するに、いわゆるザ・芸能界は「地の時代」そのものなんじゃないでしょうか。お金、利権、コネ、ブランド主義、ヒエラルキー……とかね。そういうなかで「世に出る」ためには、創られたり歪められたりしてしまう才能もある気がします。
それで、SKY-HIさん、私財の1億円を使って新しいアーティストの発掘オーディションを開催し、その結果生まれたのがBE:FIRSTっていうボーイズグループ(←デビュー間近で今大人気)だったんですね。
SKY-HIさんの会社「BMSG」の経営理念は、ツイッターでも発信されている通りです。
これを見て思いました。
「成功」の概念をいかに変えられるか! それが「風の時代」の全く新しいビジネスモデルになるんじゃないかって。
「共感」の風が生み出すムーブメント
ついに新しい才能を世に送り出したSKY-HIさんですが、挑戦はまだまだ続きます。だけど、自分の1億円はもう投げ出しちゃったし資金がない。そこでさらなる1億円を目標に、クラウドファンディングに踏み切ったんですね。
そしたら……
スゴイ!なんと、開始わずか35分で1億円達成! これは先週の木曜日のことなので現段階では、もう2億、3億いってるかもしれませんね。
クラウドファンディングとは、ビジネスやチャレンジに込められた思いや理念に賛同して応援する仕組み。これまでのように、権威やブランドにお金が集まるんじゃなくて、あくまでも個人の「共感や「感動」ベース。これもまた「風の時代」っぽいなぁと思います。
「風の時代」、私はどう生きようか。そして、「風の時代」の投資戦略とは?