全国民をモヤモヤさせた コロナ給付金4630万円誤送金&バックレ騒動
山口県阿武町で起きた4630万円誤送金の件。全国民がフクザツな心境で結末を見守るなか、返還に応じなかった男が、ついに逮捕されましたね。
「空き家バンク制度」を利用して町に移住してきた24歳の若者だそうです。
報道ではいかにもチャラそうな写真が使われ、もともとお金に汚かっただの、銀行口座に665円しかなかっただのと、さんざんな書かれよう。皆、口には出さずとも「よりにもよって、なんでこんな男に振り込んじゃったかなぁ」とため息をついたに違いない(私だけ?)
そもそも4630万もの大金を一世帯に振り込むなんて、前代未聞の大失態。もちろん、それを使い込みするのは大バカ者だ。だけど、一つのミスが、人の心に棲む「悪」を呼び覚ましちゃったんだなと思うとなんだか気の毒。
だって、そりゃあ、いきなり銀行口座に4630万円も入っていたら、一瞬「これってラッキー?」って思っちゃいますよ(私だけ?)。
いずれ返さなきゃいけないってわかってる。わかってるけど、「もしや誰も気づかず、このままってことない?」とか、「正直に申し出たら、落とし物扱いで1割くれたりしない?」とか、しばしイケナイ夢想にふけっちゃう(私だけ?)。
ただ、それはあくまでもいっときの夢であり、後で友だちに面白おかしく吹聴するネタ……っていうのがふつうの人。ふつうの私たちは、そんな簡単に「悪」に屈して公共のお金を使い込んだりしないんです。
人が生きるうえで何が大切か、社会のなかでどうふるまえばいいか。
幼い頃から、少しずつ学んできたからです。
かつて世界的なベストセラーになった『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』(ロバート・フルガム著/河出書房)という本のなかにはこうあります。
- 何でもみんなで分け合うこと
- ズルをしないこと
- 人をぶたないこと
- 使ったものは必ずもとのところに戻すこと
- ちらかしたら自分で後片づけをすること
- 人のものに手を出さないこと
- 誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと
24歳の若者よ、もう一度幼稚園の砂場に戻ってやり直しましょう!
小さな器には、少しの水しか入らない
誰だってお金は欲しい。だけど、お金持ちになるには、それにふさわしい「器」が必要です。おちょこみたいな小さな器に大量の水を注いだところで、ただあふれるだけ。それと同じで、人としての「器」が小っちゃければ、いくら大金を手にしても結局は自分のものにならないんです。
ここで突然株の話。
ユーチューブやSNSで多くの投資家を見て感じるのは、株で本当に成功している人は、たいてい無垢で謙虚で思いやり深い人格者だということです。自分のなかの欲や恐怖、嫉妬や慢心といった感情と徹底的に向き合い、その結果、痛みとともに自らの器を磨いてきたからだと思います。そうなると、人に好かれ、応援され、チャンスがたくさん回ってきて、お金がさらに増えちゃうんですね。
ちなみに、山口県の24歳は誤送金されたお金を、ネットカジノとやらにつぎこんだらしいじゃないですか。そんなことより株投資したらよかったのに……。あっ、いやいや、もちろん、人のお金は使っちゃいけませんよ!