VIX恐怖指数、上がってきたよ!
米国市場にはVIXという指数があります。
VIX=Volatility Index(ボラティリティ・インデックス)。ボラティリティ、つまり、株価の変動率を数値化したものです。
まあ変動率っていうとキレイな言葉ですけど、この指数、一般的には「恐怖指数」って呼ばれているんです。要するに株価が下がれば、VIXが上がる。
ギャーーーーー! と叫びたくなる投資家心理がそのまま指数になっているというわけです。
下のチャートは、2019年頃から現在までのVIX指数。コロナショックの頃の数値が極端に高いのがわかりますね。
VIXは、これから先、相場がどうなるかを判断するのにも使われます。
通常は10〜20%の間を行ったり来たりしているんですが、これが30%を超えると要警戒! ホラー映画なら、もうすぐゾンビか貞子の出現ですよ。
で、本日のVIX指数、28.67%!
いやもう、早く雨戸閉めてローソク出さなきゃ(台風かッ)
VIXは米国S&P500指数をもとに、シカゴオプション取引所が算出して発表しているものです。S&P500指数といえば、米国株全体、ひいては日本株の行方も左右します。なので、しばらくは用心、用心。今日も日経平均450円以上も下がったし、明日はどうなるか……。
ちなみに、VIX指数は、普通の株やETFのように売買もできます。今、買い時ですね!
一番悲惨なのは、どこの国?
株の指数ではないんですが、経済指標には「ミザリー・インデックス=悲惨指数」っていうのもあるんですって。
これは、インフレ率と失業率から算出される、その国の経済的悲惨度を表すもの。10%を超えると国民の不満が高まり、20%を超えると時の政権のリスク要因になるんだとか。
直近の全世界を対象にしたデータが見つからなかったんだけど、この6月末の悲惨指数は……
ユーロ圏 14.9%
英国 12.8%
米国 12.2%
日本 5.0%。
といったところ。えーー!? ニッポン、案外悲惨じゃない?
いや、体感悲惨度、もっと高いんだけどな。